春季展3
2013-05-29 20:49:02 (11 years ago)
今回の案内状の写真の作品「懸垂線の見える風景」は200cm×80cm 厚さ5cmの水楢の板を削った4点の作品で構成されています。展示する空間によって配置が考えられていましたが、作者がいなくなってからは最初に発表した檪画廊(東京)での配置を基準にしています。
今回のセッティングでひとつの部屋に収めようとしましたがどうしても収まりません。作品が伸びてくるのです。となりの部屋まではみ出してようやく落ち着きました。
夜、ブラインドを開けると外にもうひとつの「懸垂線の見える風景」が闇の中に浮かびます。オレンジ色に光る曲線の輪郭を持つ4枚の板はそれぞれが〈懸垂線の見える風景〉なのか、〈懸垂線の見える風景〉の中にあるのか。〈懸垂線の見える風景〉に向かって黒い水面を漕ぎ出して行くようにもみえるのです。