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彫刻家 丑久保健一 お知らせ

丑久保健一についてのお知らせです。
展覧会の情報や丑久保健一に関する最新情報を随時載せています。
丑久保健一の彫刻作品は、直接みて何か感じ取っていただけたらと思っています。展覧会開催の際は是非お立ちよりください。


丑久保健一 お知らせ・最新情報

 
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コスモスがぐんぐんと伸びて
Vol.156

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春季展の何時頃からか室内に持ち込まれたままになっていた一番小さなボール、来てくださった方々に手に取って可愛がっていただきました。あまりの軽さと、もうボールにはみえない、ひょいとつまめるかたち。小鳥のように見えます。そろそろ外の仲間たちの所に戻さなくてはなりません。「さあ、お外にお帰り」

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8月の夏の庭、コスモスがぐんぐんと伸びてボールを追い越し、その茂みの中にボール達を隠してしまうことでしょう。
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「四つの風」
砂澤ビッキという彫刻家をご存知でしょうか?
札幌芸術の森野外美術館に彼の代表作のひとつである「四つの風」という作品があります。高さ5.4メートル、直径90cmの赤エゾ松の4本の柱で構成された大きな作品です。〈木〉の作品であり、野外に置かれているので、当然のことながら、年月と共に風化していきます。砂澤ビッキは他の素材に置き換えることは全く考えず、〈木〉にこだわりました。設置された後は「風雪という名の鑿」が作品を刻み続けるだろうと言ったそうです。それを望むと。実際キツツキが巣を作り、雛が巣立ったこともあったそうです。キノコが生えたり、部分的に崩れ落ちてきたりするようになり、設置から15年後の2001年に、作品の今後を考えるシンポジウムが開かれました。
ちょうど、丑久保健一が「ニレのこ-だ-ま」を板室温泉で現地制作した年でした。
翌年、丑久保健一が亡くなった後、そのシンポジウムを伝える「北海道新聞」の記事をネットで見つけました。「このまま朽ちさせるか、補修か」という見出しのシンポジウムを要約した記事でした。美術評論家、美術館学芸員、研究者、木材保存師、交流のあった作家、一般市民が様々な意見を出し合いましたが、結論は出ず、問題提起のまま終わったようでした。
それからずっと「ニレのこ-だ-ま」や「庭に置かれたボール(還っていくボール)」とつながって意識の片隅にビッキの「四つの風」が住んでいます。
今年、ネットで再び「北海道新聞」の記事(2010.8.7)を引用しているブログに行き当たりました。「四つの風」の4本のうちの1本が倒れたというものでした。更に辿ると、翌年もう一本倒れた、とのこと。
半分倒れてしまった、まだ柱が立っているうちに見に行かねば、ずっと行きたいと考えながら行けずにいたのですが、この時すぐに行くことを決めました。自宅ギャラリー春季展の最中でしたので、終わった翌々日の切符を予約しました。

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札幌芸術の森野外美術館の開館時間と共に入館し、真っ先に「四つの風」に向かいました。そして唖然としました。2本立っていると思っていたのに、そこには1本しか立っていませんでした。
家にあるビッキの作品集の写真と同じ、眩しい青空に向かって立つ1本の柱と、その周囲に倒れたままに有る柱。あるものは粉々になり、ある部分はまだ柱のかたちで他の部分にもたれかかっています。木が自然のものであり、自然に還っていくものであることが生々しく伝わってきます。赤エゾ松の表面は白茶け、中は年輪に沿って細かく崩れている赤茶色の片、片、片...。よく見ると、表面は銀鼠色の光沢を帯びて艶があります。ビッキは「風雪という名の鑿」と言ったけれど、更に鑢(サンドペーパー)をかけたようにほんのわずかのおうとつになったビッキの鑿跡が残っていました。それはそれは繊細で美しいものでした。作品の案内板に、このまま作品が自然に還るまでここに展示し続けます、とありました。木の作品を野外に置き、作品が朽ちてゆく=自然に還ってゆく、ということがどういうことなのかを考え感じさせる作品。4本の立っていた柱が皆倒れ、粉々になり、土と混じり、土になり、「作品」のかたちが無くなっても、「四つの風」はここに有り続けることでしょう。

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「庭に置かれたボール(還っていくボール)」の向こうに「ニレのこ-だ-ま」に通じる道が伸びていて、その先に「四つの風」がみえますでしょうか。
作品を渡ってくる風を一瞬でも感じていただけたら、とブログを続けていきます。
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【第3回春季展】は終わりました。
【第3回春季展】は昨日で終わりました。
今回も「丑久保健一の作品を初めて見る」と言う方がたくさんいらっしゃいました。知人、友人の間では共通認識になっている「一・0・∞のボール 海のピース」の108個のボールが今も太平洋の黒潮に乗って回遊し続けていることや、「立方体のつながり」が増殖して巨大化したこと、〈アートフォーラム谷中〉では次々と「円筒シリーズ」「あわい」のインスタレーション作品を発表してきたこと、などなど、その他作品にまつわるエピソードの数々が全く入っていないまっさらな状態の方に作品と対面していただけると、春季展を開催してよかったと思います。
第1回に初めて来られて、以来続けて来てくださる方に励まされて、続けていこうと思います。
今回都合が合わなかった方々を思い浮かべて、次回の企画に思いを馳せたりしています。
本当にありがとうございました。また来年の同じ時期に【第4回春季展】を開催する予定ですのでぜひお越しください。
春季展が終わる頃は梅雨も大詰め、梅雨が明けると猛暑の襲来!みなさまどうぞお元気でお過ごしください。
みなさまと丑久保作品がまたお会いできますよう!

【第3回春季展】展示の様子です。

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「重力のまち」は作品の中にぐるっと回り込んでみていただきたかったのですが、展示室の広さが足りずに残念でした。

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27周年・ボール記念日
Vol.155

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梅雨入りしてからずっと雨が続きました。
久しぶりに雲の薄くなった日、ボールをのぞいてみると双葉がごっそり芽生えていました。きのこも生えています。苔は雨が降っている時の方が美しいけれど、近年はそんなに苔も生えなくなりました。からからに乾ききって重さを感じられなくなっていたボールの小片はたっぷりと水分を含んで、握ったら水がしたたり落ちてきそうです。まるでスポンジのよう。

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6月10日は「ボール記念日」。黒潮に乗って太平洋を回遊している「海のピース」の108個のボール達はどれだけ水分を含んでいることだろうか。雨の日のボールよりもっともっと黒々としっとりと美しい姿が浮かびます。
いつも思い出されるのは、27年前、波の上に置かれ、意気揚々と「行って来まーす!」と旅立っていった時の艶やかな木目のボール達の姿ですが。
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平面作品
【丑久保健一 アトリエ・ギャラリー 第3回春季展】は会期の半分を過ぎました。
今回〈平面作品〉を2点展示しました。丑久保健一は生前、〈平面作品〉をあまり発表していなかったので、初めて見るという方が多いです。

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写真は2007年、さいたま市の柳沢画廊で平面作品だけの個展を開いた時の展示作品の一部です。今回は真ん中の作品を展示しています。

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もう1点は「赤と黒のまつり」シリーズより。立体的に盛り上がった赤と黒がリズミカルです。自宅ギャラリーの玄関を入って階段を上ったところの壁に架かっているので、どうしても見上げる視点になってしまいます。足腰の痛くない方はどうぞ階段を上ってご覧ください。
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