第4回春季展は20日で終わりました
2015-06-24 21:08:50 (9 years ago)
【丑久保健一 アトリエ・ギャラリー 第4回 春季展】は20日で終わりました。
最近はインスタレーションを中心にした美術展やアートの祭典があちこちで盛んに開催されていますが、1985年に丑久保健一が宇都宮市大谷町の採石場跡で、大規模な野外作品「円錐から逆円錐 -木々の流れ-」を制作した頃はそのような催しはほとんどありませんでした。
大谷町の採石場周辺の起伏に富んだ場所を、杉檜の端材で埋め尽くす野外彫刻を制作しようと思い立った丑久保はちょうど今頃から準備を始め、夏から秋にかけて毎日現場に通いました。現場は家の隣でしたが。11月には完成し、公開されました。年内はそのままにおかれましたが、年明けと共に、整地の為のブルドーザーが入り、せかされるように片付けが始まりました。
30年前はホームビデオが世に出始めた頃で(かなり大がかりなものでした)、まだまだ一般には普及していませんでした。もちろん携帯電話も無ければ、家庭にパソコンの普及もありませんでした。写真の記録はたくさん残っていますが、動画の記録はありません。ギャラリー展示の写真パネルの数にも限りがあり、あとはアルバムを見ていただけるようテーブルを用意しましたが、時間の関係でじっくり見られなかった方もいらっしゃることでしょう。
ここに、制作を始めた時から最後に焚き火にして片付けるまで、時間の経過に沿って、ほんの一部ですが掲載いたします。お時間のある時にゆっくりとご覧ください。
今回も遠いところからお越しくださいました方々、日光街道を曲がって初めて篠井地区を訪れて下さった方々、毎回来てくださる方々、時々来てくださる方々、本当にありがとうございました。
今年は5月から真夏のように暑い日が多く、空調がないのであわてて団扇を出したりしました。本当の夏はこれからです。どうぞみなさまお体に気をつけて元気にお過ごしくださいませ。また来年、新たな展示を見ていただけますように!
「円錐から逆円錐 -木々の流れ-」1985年
最近はインスタレーションを中心にした美術展やアートの祭典があちこちで盛んに開催されていますが、1985年に丑久保健一が宇都宮市大谷町の採石場跡で、大規模な野外作品「円錐から逆円錐 -木々の流れ-」を制作した頃はそのような催しはほとんどありませんでした。
大谷町の採石場周辺の起伏に富んだ場所を、杉檜の端材で埋め尽くす野外彫刻を制作しようと思い立った丑久保はちょうど今頃から準備を始め、夏から秋にかけて毎日現場に通いました。現場は家の隣でしたが。11月には完成し、公開されました。年内はそのままにおかれましたが、年明けと共に、整地の為のブルドーザーが入り、せかされるように片付けが始まりました。
30年前はホームビデオが世に出始めた頃で(かなり大がかりなものでした)、まだまだ一般には普及していませんでした。もちろん携帯電話も無ければ、家庭にパソコンの普及もありませんでした。写真の記録はたくさん残っていますが、動画の記録はありません。ギャラリー展示の写真パネルの数にも限りがあり、あとはアルバムを見ていただけるようテーブルを用意しましたが、時間の関係でじっくり見られなかった方もいらっしゃることでしょう。
ここに、制作を始めた時から最後に焚き火にして片付けるまで、時間の経過に沿って、ほんの一部ですが掲載いたします。お時間のある時にゆっくりとご覧ください。
今回も遠いところからお越しくださいました方々、日光街道を曲がって初めて篠井地区を訪れて下さった方々、毎回来てくださる方々、時々来てくださる方々、本当にありがとうございました。
今年は5月から真夏のように暑い日が多く、空調がないのであわてて団扇を出したりしました。本当の夏はこれからです。どうぞみなさまお体に気をつけて元気にお過ごしくださいませ。また来年、新たな展示を見ていただけますように!
「円錐から逆円錐 -木々の流れ-」1985年
手で見るイメージ 2015
2015-06-14 13:45:37 (9 years ago)
【手で見るイメージ 2015】
ギャラリー TOM にて
2015年6月20日(土)~7月20日(月・祝)
10:30~18:00 月曜休館(最終日を除く)
一般500円 小中学生200円 視覚障がい者及付添各300円
9人の作家による45センチ立方の空間を
あなたの手がさまよい、感知し、触発されて、
「手で見る」不思議さを楽しみ、おどろいていただきたいのです。
そこには見果てぬイメージ世界があらわれることでしょう。
ー手は触覚のゲートであるー 中村雄二郎「共通感覚論」より
ギャラリー TOM
渋谷区松濤2-11-1
℡ 03-3467-8102
ー以上、案内状よりー
大通りを一本脇道に入ると今までの喧騒がうそのように閑静な住宅街になります。
小さな公園を横切ると間もなく、建築家内藤廣氏設計のコンクリート打ち放しの建物が見えます。それがギャラリーTOM、入り口に「僕たち盲人もロダンをみる権利がある」という言葉が刻まれたプレートがあります。
このギャラリーでは視覚障害者だけでなく、目が見える人も皆、作品に手を触れて鑑賞することができます。
作品を「手で見る」、ぜひ体験していただきたいと思います。
小満の風と共に
2015-05-23 11:43:49 (9 years ago)
Vol.18
「連れてきたよ」
両手に袋を提げてNさんがやってきました。
「ボールの里帰りだよ」
布袋からタオルに包まれたボールが顔を出しました。畳の上に30個程置いてあるボール達のところに置くと、まるで転校生が教室に入ってきた時のようです。
もう一つの袋からは携帯用のお茶の道具が出てきました。
小満の風に翻る庭の若葉を眺めながらの一服、音楽を愛し、美術を愛し、料理を愛し、、、人生を愛しているNさんのお話は尽きることなく、少年のようにピュアな心が周りの空気を軽やかな気分で満たしていきます。
もう一服たててくださって、お帰りになる頃にはボールも馴染んでいるようでした。
助手席にボールの入った袋を丁寧に置いて、まるで恋人をのせて出かけるように颯爽とNさんの車は走っていきました。
U市 M.N
「連れてきたよ」
両手に袋を提げてNさんがやってきました。
「ボールの里帰りだよ」
布袋からタオルに包まれたボールが顔を出しました。畳の上に30個程置いてあるボール達のところに置くと、まるで転校生が教室に入ってきた時のようです。
もう一つの袋からは携帯用のお茶の道具が出てきました。
小満の風に翻る庭の若葉を眺めながらの一服、音楽を愛し、美術を愛し、料理を愛し、、、人生を愛しているNさんのお話は尽きることなく、少年のようにピュアな心が周りの空気を軽やかな気分で満たしていきます。
もう一服たててくださって、お帰りになる頃にはボールも馴染んでいるようでした。
助手席にボールの入った袋を丁寧に置いて、まるで恋人をのせて出かけるように颯爽とNさんの車は走っていきました。
U市 M.N